2025年2月、第3四半期決算を発表した日産。今後登場させる新型車も多数紹介された。しかし、日産自らが存在を認めたもの以外にもまだ控えているはず。ベストカーはその中の一台を、2007年以来となる「サファリ」の国内復活と予想する!!
※本稿は2025年3月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:日産 ほか
初出:『ベストカー』2025年4月10日号
2007年以来のサファリ復活の可能性も
別記事にてご紹介したエルグランド、リーフ、デイズ/ルークスは、日産が存在を明らかにしているものだが、それだけではないというのがベストカーの見立て。特に注視しているのがサファリの復活である。
中東ではパトロール、北米ではアルマーダの名で売られている大型SUVで、日本のサファリは2007年で販売を終了している。しかし、2024年9月に登場した最新型のパトロールを日本でも販売する機運が高まっているというのだ。
横浜本社の日産ギャラリーで実車を展示し、「あなたは買いたいと思いますか?」と問うWebアンケートを実施している。その経過や結果はわからないが、日産に「やる気」があるのは確かだろう。
全長5350mm、全幅2030mmの巨大なボディで日本では扱いにくそうだが、復活させるとしても販売規模は小さいはずで、そこは割り切ってもいいところ。エンジンは316psのV6、3.8Lと425psのV6、3.5Lターボだ。
新型エルグランドがアル/ヴェル一強に対抗するのと同じく、ランクル一強に立ち向かうのが復活サファリ。競合するのがひとつだけというのは成功の確率が高く、また、どちらも利益率の高い高級車というのもいいところだ。
2025年中にBEVに生まれ変わるマーチ(欧州名マイクラ)は欧州専用車になるとの情報もあり、日本で売られるかどうかは微妙な情勢。
また、2023年秋に公開したインフィニティビジョンQeとQXeは次期スカイラインとスカイラインクロスオーバーと目されていたが、ここにきて急に情報が途絶えている。
もうひとつ気になるクルマとして、中国の東風日産が2025年上半期に発売する新型BEV/PHEVセダン「N7」がある。
東風日産はこれを積極的に海外市場に投入する方針で、欧州への輸出はほぼ間違いなく、日本市場も検討中なのだとか。BYDのように格安でPHEVを販売できるとしたら、これもヒットする可能性がある。
新型車の成功を前提に経営計画を立てるのは無理があるかもしれないが、日産は打席に立ってバットを振る準備ができている。出るか起死回生のホームラン!?
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