1990年代から2000年代前半にかけては、モータースポーツと市販スポーツカーの繋がりが非常に深かった。レースに出場するために、少量生産のスポーツカーを手がける。そんなムーブメントも珍しくはなかった。大手メーカーに立ち向かったアメリカのサリーンも、その一例である。
文・写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ロマンが詰まりまくってるサリーンS7のフォルム美しすぎるから見て欲しいのよ!!(9枚)画像ギャラリーオリジナルスーパーカーの挑戦と足跡
世界3大レースのひとつであるル・マン24時間レース。この伝統的なイベントにエントリーするべく、主にフォードのチューニングパーツの生産を行っていたメーカーのサリーンが、オリジナルスポーツカーを手掛けるまでに成長を遂げた。
名前はS7。2000年にレース用のプロトタイプから販売を開始し、その後公道走行可能な市販モデルが展開された。市販モデルもプロトタイプに準じた仕様になっているのが魅力的なポイントである。
ボディは低く流麗で、「THEスーパーカー」という色気を醸し出しており、シャーシはアルミニウムハニカム構造。エンジンはフォード製のV8を参考に自社製造してミッドシップに搭載。総排気量は驚異の7L!! 最高出力は558psを発揮する。
2005年に実施したマイナーチェンジの際にはツインターボを装着して、最高出力が750psにアップ。また日本でも若干数が固体があり、元SMAPの木村拓哉氏の愛車だったこともあるようだ。
ル・マン24時間レースやFIA GT選手権、日本で開催されたアジア ル・マンにも参戦経歴があるものの目立った成績は残せなかった。それでも、プライベーターとしてワークス陣営に挑んだ情熱とプライド。その姿には男のロマンを感じた。
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