日本を去って18年も経ってしまったサファリ(海外名パトロール)だが、昨年デビューした新型モデルに触れられる機会が到来。せっかくならと4駆雑誌の編集長も歴任し、ランクル300を愛車にする専門家とともに実車を見てきた。するとランクルオーナーですら羨むデキだったのだ。今なにかと厳しい日産だが、やればできるのよ!!!!!!
文:河村大/写真:池之平昌信
【画像ギャラリー】リアガラスのワンポイント泣かせるなぁ!! ランクルより広すぎ&超絶豪華内装もイイね!! いまのサファリ隅々見てチョー(27枚)画像ギャラリーランクルと考えが違う!? 海外で選べれるのも納得のデキ
昨秋、14年振りのフルモデルチェンジで生まれ変わった7代目パトロールを日産のグローバル本社ギャラリーで見て来た。これが…めちゃくちゃ大きい!!
かつて国内販売されていた同型車「サファリ」はランクル80と直接のライバル関係にあったが、新型パトロールはランクル300と比べても40㎝近く長い。それでいて全幅や全高が2m近くあるので、その迫力ははむしろキャデラック エスカレードやリンカーン ナビゲーターに近い。
それもそのはず、パトロールは先代から中東や北米の富裕層をターゲットにしてボディーサイズを大型化。日産アルマダやインフィニティQX80といった北米のフルサイズSUVと共通設計になっていたからだ。
片やランクルが「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」悪路走破性を担保するために「黄金比」とも言われるホイールベースを1mmも変えずにハチマルの時代から守って来たのに対し、パトロールは「大きさ=正義」というアメリカの嗜好をアラブ世界に持ち込むことでランクルとは違う土俵で戦えるようになっていたのだ。
【画像ギャラリー】リアガラスのワンポイント泣かせるなぁ!! ランクルより広すぎ&超絶豪華内装もイイね!! いまのサファリ隅々見てチョー(27枚)画像ギャラリーガソリンでそのトルクはスゴイわ!! 4駆性能はランクルとほぼ一緒
エンジンはツインターボの3.5リッターV6ガソリン。最高出力は425PS、最大トルクも700N・mと先代のV8から大幅に向上。ランクル300のガソリンモデルの値も優に超えて来た。ミッションは9速AT。
駆動方式はセンターディファレンシャル付きのフルタイム4WDでリアデフロックを装備。車体構造にはラダーフレームを採用し、ハイ/ロー2速切替え式のトランスファーも装備…とサイズ以外の構成はランクル300に近い。
大きな違いはサスペンションだ。ランクルは凹凸の激しい極悪路を走るため、今でもリア リジッドのサスペンションにこだわっているが、パトロールは早々に四輪を独懸化させている。中東での価格は1100~1500万円ほど。これはランクル300の現地価格とほぼ同じだ。
【画像ギャラリー】リアガラスのワンポイント泣かせるなぁ!! ランクルより広すぎ&超絶豪華内装もイイね!! いまのサファリ隅々見てチョー(27枚)画像ギャラリー後席の広さやば!! 足まわり的に乗り心地も期待大だぜっ!!!!
この戦い、僕はパトロールにも”分”があると思う。それは車内に乗って実感した。300も十分に快適だが、身長172cmの私が後席に座ると座面高が僅かに不足する。レッグルームもさほど広くはない。
だが、パトロールの2列目シートは座面高、レッグルームともに素晴らしく、大柄な男性でも快適に過ごせる。3列目シートもランクル300では体育座りになってしまうが、パトロールでは足が組めてしまう。
この広大な空間に四輪独懸のサスペンションの乗り味が加わったら…移動時の快適性は推して知るべし。おまけに最上級のプラチナムではエアサスが採用されているのだ。
毎日乗っている大好きなランクル300だが、その違いはある程度予測できてしまう。オンロードやある程度の凹凸路、砂丘などでパワフルに、快適に移動したい人々にとって、パトロールはかなり魅力的に映るはずだ。
極悪路のない日本市場でも同じことが言える。気になるのは駐車空間と日常の使い勝手だが、それを解決できる人にとってパトロールはとても満足できる選択肢となるに違いない。日産は明言していないが、今回の展示(3月2日まで)で国内導入を期待してしまうのは私だけか。 生産地が九州だけに、続報を楽しみに待ちたい。
【画像ギャラリー】リアガラスのワンポイント泣かせるなぁ!! ランクルより広すぎ&超絶豪華内装もイイね!! いまのサファリ隅々見てチョー(27枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方そう思うなら、並行輸入してみればいい。
トヨタ車はタンドラやらシエナやら極稀にみるんだから