欧州のホンダファンの間ではシビックタイプRの販売終了が話題になっている。だが、ただ去っていくわけではない。最後の輝きを放つたった40台の限定モデル「アルティメットエディション(Ultimate Edition)」がドーンと登場したのよ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Honda
欧州の安全規程が終了の理由か?
シビックタイプRが欧州で販売終了というニュースは、多くのクルマ好きを驚かせた。ホンダはその理由について明言していないが、ドライバーモニタリングの義務化など、2024年7月から施行されたEUの安全規定(発売済み車両には2026年までの猶予期間あり)が背景にあると考えられる。
現行のタイプRはこれらの規定に完全に適合する設計にはなっておらず、特別な対応を要することが販売終了の判断につながった可能性が高い。
ただし、これはあくまで欧州での話。日本を含む他の地域では販売が継続される予定で、グローバルモデルとしてのタイプRの命脈はまだ尽きていない。とはいえ、メガーヌRSやゴルフGTIとライバル関係にあった欧州マーケットで、タイプRの姿が見られなくなるのは寂しいというしかない。
プレミアモノ必至の限定40台!!
しかし! そんな幕引きの寂しさを払拭するモデルが現れた。その名は「シビック タイプR アルティメットエディション」。このモデルは、欧州市場におけるシビックタイプRのラストを飾るにふさわしい内容となっており、特別感満載の仕上がりだ。
まず注目したいのは、ボディカラーに英国で人気を博した「チャンピオンシップホワイト」を採用したうえで、フロントグリルの赤バッジから始まる赤いデカールをあしらった点。これぞタイプR! というファン垂涎の仕様で、ホンダのファイティングスピリットを感じさせる。
さらにはブラック塗装のルーフやドアミラー、リアスポイラーなどのアクセントがホワイトボディに映え、引き締まった印象を与えているうえ、リアには“Ultimate Edition”のバッジが付く。
インテリアでは、センターコンソールやサイドシルなどにカーボンテーマを継続し、ドアライニング、カップホルダー、センターコンソール、足元、シート下などに間接照明が追加された。さらにドアを開けると、車外足元に「TYPE R」のロゴが投影される。日本でもおなじみの人気オプション装備が標準となるわけだ。
さらにオーナーの胸を熱くするのは、1から40までのシリアルナンバーの入ったエンブレムとカーボンキーホルダー、専用フロアマット、車体カバーが入ったスペシャルギフトボックスが付くこと。こりゃ永久保存モノだぜ!
ホンダによればこのアルティメットエディションは、2024年6月20日より欧州各国の販売店で発売開始。数量限定とのことで、入手困難になることは間違いなさそうだ。価格はイギリスで5万7905ポンド(約1130万円)也!
コメント
コメントの使い方