プレミアムブランドレクサスの品質は折り紙付き。だからこそ、中古車として積極的に選びたい。10年落ち以上でも、まだまだ走りを楽しめるクルマがたくさんあるのだ。そこで、車種の増加やモデルチェンジの多かった、2013年から2015年に登場したレクサス車の中で、0-100km/h加速と0-400mのタイムから、様々なカテゴリーにおける最速モデルをお伝えしていきたい。
文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】もちろん現行モデルも半端ない!! しかもこの新型LBXかっこよすぎる!!(7枚)画像ギャラリー「F」はどっちが速いのか
レクサスのハイパフォーマンスモデルと言えば、Fの称号が付く「RCF」と「GSF」だ。どちらも2UR-GSEエンジンを搭載し、その排気量は5.0Lにもなる。胸のすくような加速とは、レクサスのFモデルで感じることができる加速感だろう。
では登場年の早いRCF(2014年10月登場)から見ていこう。RCFの0-100km/h加速のタイムは4.5秒、ゼロヨンのタイムは12.5秒である。0-100km/h加速が4秒台に入ってくるのは、Fの証ともいえよう。
対するGSF(2015年11月登場)はどうか。0-100km/h加速のタイムは4.6秒、ゼロヨンのタイムは12.8秒だ。
非常に肉薄した戦いではあるが、僅かな差でRCFに軍配。10年落ちレクサス最速はRCFとなった。
グランドツーリングセダンかインテリジェントスポーツセダンか
レクサスのセダンの中でドライバーズカーとして名高いのが、GSとISだ。車格はISの方が下になるが、その走りではGSに負けずとも劣らない。両者の加速タイムを比べてみよう。
まずはGSから。2015年11月登場モデルの数値を見ていく。最も速いGS450hは0-100km/h加速タイムが5.8秒、ゼロヨンが13.4秒。GS350もこの数字に肉薄していて0-100km/hタイムが5.9秒、ゼロヨンが13.5秒だ(AWDは0-100km/hが6.2秒、ゼロヨンが13.9秒)。
対するISは2013年5月登場モデルの数値だ。最も早かったのがIS350で0-100km/h加速タイムが5.9秒、ゼロヨンが13.6秒である。3.5LのHEVがISには無いため、最速の座はGS450hへ譲ることとなるが、このタイムは立派。
面白いのはボディの大きなGS350の方が、僅かながらゼロヨンタイムでIS350を上回る点。このあたりは、タイヤサイズの差が響いていそうだ。
ちなみに、300hや250になると、ISのタイムがいい。GS300hの0-100km/h加速タイムは8.8秒なのに対して、IS300hは8秒。GS250の0-100km/hタイムが8.4秒、ゼロヨンが15.5秒なのに対して、IS250は0-100km/hが8.1秒、ゼロヨンが15.5秒だ。※どちらも駆動方式はFR
2.5Lになると、車重が加速に与える影響が大きくなる。ボディサイズの小さいISの方が、出足勝負では有利なのだ。
圧倒的な加速感ならGS450h、小気味よい走りならIS250が、この年代の走れるセダン中古車としておススメできる。
SUVもなかなかやるぞ
この年代はSUVモデルも増えてきたころ。LXやNXなども10年戦士なのだ。加速タイムのベンチマークは、走りのモデルIS250(0-100km/hが8.1秒、ゼロヨン15.5秒)として、レクサスSUVの実力も見ていきたい。
まずは陸の王者LX(2015年8月登場モデル)。5.7LのV8エンジンを搭載するが、なにぶんボディが重い。それでも0-100km/hが8秒、ゼロヨンは16.2秒と過不足の無いタイムだ。
続いてRX(2015年10月登場モデル)。3.5LハイブリッドのRX450hは0-100km/h加速タイムが7.6秒(AWDは7.7秒)とまずまずだが、2リッターターボのRX200tは9.2秒(AWDは9.5秒)と微妙。CT200h(2014年1月登場モデル)が10.3秒だから、もう少し頑張ってほしいところだ。
最後にNX(2014年7月登場モデル)を見ていこう。HEVのNX300hは0-100km/hタイムが9.2秒、ゼロヨンが16.1秒とRXの2リッターターボに近い数字。
対してNXの2リッターターボであるNX200tは0-100km/hが7.1秒、ゼロヨンが15.2秒(FFは0-100km/hが7.3秒、ゼロヨンが15.4秒)となり、なんとGSやISの2.5L NAよりも速いのだ。
軽快な乗り味と小気味よい加速感を得たいなら、SUVはNX200tで決まり。RXなら450hが気持ちいい。値段も結構手ごろになってきた、10年落ちのレクサス車。程度や価格はもちろんだが、加速性能で中古車選びをしていくのも面白いぞ。
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