クルマ自体にネットがつながり、自動車もIoT(Internet of Things)の中に組み込まれた。その結果、私たちはコネクティッドサービスという便利な機能を使うことが出来ている。各社・各車種でそのサービスは微妙に違うのだが、トヨタのコネクティッドサービスであるT-connectと、レクサスのコネクティッドサービスであるレクサストータルケアは、一体どこに違いがあるのだろうか。似ているようで非なる両者。調べてみると結構違いがあったぞ。
文:佐々木 亘/画像:レクサス、トヨタ
【画像ギャラリー】サービスがすごいレクサストータルケアがつく現行レクセス選!(14枚)画像ギャラリー全部使いこなせるの?充実の中身T-connect
まずはトヨタのコネクティッドサービス、T-connectを見ていこう。車種によって若干の機能の違いはあるが、最新式のディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusで出来ることを確認していきたい。
まずはクルマ側で操作し利用する機能から。急病や事故が起きたときに専用オペレーターが速やかに状況を判断して、消防や警察に緊急連絡する「ヘルプネット」は基本サービスとして標準搭載される。さらにオプションとして、路上トラブルの際に専用オペレーターがJAFを手配する「ロードアシスト24」、安全運転度合いをスコア化し保険料割引に適用する「トヨタコネクティッドカー保険」などが選べる形だ。
運転をサポートする機能としては、警告灯の点灯時にクルマの状況をコールセンターまたは販売店で確認し、適切なアドバイスを行う「eケア」が基本サービスとして付帯。オプションとして、運転中に周辺施設の検索やナビの目的地設定を専用オペレーターが行ってくれる「オペレーターサービス(月額330円)」や、いつでも最新の地図情報を利用できる「コネクティッドナビ(初度登録から5年間無料)」を利用できる。また、月額1,650円で車内Wi-Fiを付けることも可能だ。
また、クルマとスマートフォンがつながることで出来ることが大きく増える。スマートフォンアプリMy TOYOTA+を使った基本サービスには、車両の施錠状態やハザード点灯などを確認し、遠隔操作でドアロックやハザードの消灯ができる「リモート操作」や、ロックや窓の閉め忘れ・ランプ類の消し忘れを教えてくれる「うっかり通知」、自車位置の確認ができる「カーファインダー」、オートアラーム作動検知した際にスマホにお知らせしてくれる「アラーム検知」やクルマの始動時にスマホへお知らせが入る「マイカー始動通知」が基本サービスとして備わる。
さらにスマホがクルマにカギになる「デジタルキー(メーカーオプション※初度登録から3年間無料)」や、月額220円でスマホがエンジンスターターの代わりになる「リモートスタート」も使えるぞ。
この他にも機能は盛りだくさんだ。全部使い切れる人はいるのだろうか。
上位互換が過ぎる!!レクサストータルケアが凄すぎた
レクサスではコネクティッドサービス・コンシェルジュサービス・メンテナンスサービスを一つにまとめて、レクサストータルケアという呼称となっている。基本的にT-connectで出来ることは、同じようにすべてできるのだ。さらに、付加価値も付いてくるから、さすがレクサスというべきか。
T-connectにオプション付帯されていたロードアシスト24は、レクサス緊急サポート24という名称へ変わり、レクサストータルケアには標準付帯される。走行不能時の応急処置やレッカー搬送を手配するのは同様なのだが、加えて帰宅や宿泊もワンストップで手配するのだ。さらにその費用も一定条件の下でレクサスが負担する。
またT-connectのオペレーターサービスが、レクサスではコンシェルジュサービスへ進化。こちらもレクサスではトータルケアに標準付帯だ。目的地設定や周辺施設検索はもちろん、ホテルやレストラン、国内航空券の予約、レンタカー予約の取次なども行ってくれるからスゴイ。T-connectでは、予約まではしてくれないのだ。
こうしたワンランク上のコネクティッドサービスが、ほぼ無料(車内Wi-Fiなどは別料金が必要)で使えるから驚かされる。
クルマがより一層便利に使えるコネクティッドサービス。これの良し悪しで、保有するクルマを決める時代が、すぐそこまで来ているのかもしれない。コネクティッドサービスに置いていかれないよう、デジタルが苦手な人は少しずつでも理解を深めていこう。
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